H&Kとは?
H&Kは第二次世界大戦後に創業されたドイツの銃器メーカーです。
創業したのがエドムント・ヘックラー氏とテオドール・コッホ氏とアレクス・ザイデル氏が1950年に創業したミシンなどを扱う精密機器製造会社でした。
会社の名前は創業者から「ヘッケラー・アンド・コック」という意味になっていますが、どのように読ませるのかによって発音が変わります。
1980年代までは英語読みの「ヘッケラー・アンド・コック」が主流だったのですが、近年はドイツ語読みの「ヘッケラー&コッホ」と読まれることが多いです。
進行してきたソ連軍の手を逃れたこの3人は最初のうちは銃とは離れた仕事をしていたのですが、元々がドイツの銃器メーカーであるモーゼル社に勤めていたためにそれなりの知識はあったのです。
元同僚で離ればなれになっていた仲間達が次々と合流することで本格的な銃器開発をスタートさせます。
最大の転機はNATO加盟と国産の制式採用ライフルトライアルでしょう。
このタイミングで採用されるべく開発した銃がG3ライフルで知っている人も多い名銃です。
H&Kの銃の特徴やクセ
H&Kの最大の特徴はローラーロッキング作動にあります。
このローラーロッキングは銃器の自動装填機構における薬室の閉鎖方式の一種です。
難しいことを省いて解説するとコイルが二重構造になっていてその間にローラーが存在し、この2つをうまく作用させることで薬莢が排出されるという仕組みです。
こちらを改良することでG3ライフルはドイツ軍のコンペティションに勝てと言われています。
他にも最初のハンドガンであるHK P4以外で取り入れられているディレードガスブローバックでしょう。
少しでも命中精度を上げるために取り入れられたこの機能は命中精度が高くなる代償として設計構造が複雑化してコストが高くなってしまうというデメリットも背負っているのです。
H&Kの銃の種類は?
H&Kも実は様々な漫画やゲームや小説やアニメで登場する銃が多いのです。
その中でも日本人に圧倒的に有名な銃が「ソーコムMk23」でしょう。
こちらは某蛇の名前を冠する人が侵入するステルスゲームで主人公が使っていた銃です。
日本ではソーコムピストルという名前で知られています。
なんと言っても改造することなくサプレッサーが装着可能なために、まさにステルスミッション御用達とも言える性能を持っています。
エアソフトガンでも消音機能を再現するために固定スライドであるという面白い仕様となっています。
日本の公的機関でも採用されている
日本の公的機関である警察にも採用されているのがH&Kの銃であり、そのことからもベレッタやグロックではなくあえてH&Kを選ぶ人も多くいます。
2019年に防衛省から発表があった陸上自衛隊の9mm拳銃における後継拳銃もH&Kが開発している「HK SFP9」というのもH&K好きにはたまらないでしょう。